目次
開催情報
受付期間
お申込み方法(店頭)
お申込み方法(問い合わせフォームより予約)
トークイベント内容
登壇者紹介
関孝和全集 (全三巻)

開催情報

日 時 2023年10月13日(金)18:30~20:00

会 場 書泉グランデ7階

登壇者 上野健爾(四日市大学関孝和数学研究所長、京都大学名誉教授)

参加費 1100円(税込)

定 員 50名

受 付 書泉グランデ1階レジ

受付期間

店頭 2023年9月1日(金)11時~10月13日(金)

※定員になり次第終了いたします。

お問い合わせフォームより予約 2023年9月1日(金)00:00~10月12日(木)20:00

※イベント当日はお電話でのお問い合わせをお願いします。

 

お申込み方法(店頭)

2023年9月1日(金)11時以降、書泉グランデ1階レジカウンターにて

【関孝和全集刊行記念トークイベント】参加費1100円(税込)をお支払い下さい。

参加券をお渡しします。

お申込み方法(問い合わせフォームより予約)

こちらのお問い合わせフォームより

1 問い合わせ先を【書泉グランデ】を選択。

2 お問い合わせ内容【関孝和全集講演会】参加希望

を明記の上お申込ください。

トークイベント内容

関孝和(?‒1708?)は、今日流に言えば、中学・高校レベルの当時の数学を一挙に研究者レベルの数学に引き上げた江戸時代の数学者である。

当時は1未知数の方程式しか紙上に表す方法が知られていなかったが、関は多未知数の方程式を紙上に書き表す方法(傍書法)を創案し、さらに連立高次方程式の未知数の消去の一般論、終結式の理論を西洋数学に80年以上も先駆けて完成させた。

その過程で、行列式を定義した。

今日、ルフィニ・ホーナー法と呼ばれる方程式の数値解法は彼らより130年以上も前に完成させていた。補間法の完成や、関・ベルヌーイ数の導入と冪和の公式、

さらには、今日エイトケンΔ²法と呼ばれる数値計算の加速法を円周率の計算や円弧の長さの計算に導入した。

こうした関孝和の数学の背景には一般論の重視がある。

関以前の中国伝統数学と日本の数学には一般論がなかった。

こうした、不思議な伝統と関孝和の独創性を中心に講演を行いたい。

登壇者紹介

上野健爾(うえのけんじ)

四日市大学関孝和数学研究所長、京都大学名誉教授。

専門は代数幾何・数学史。著書に『関孝和論序説』(『関孝和全集』編者4名の共著、岩波書店)、『小平邦彦が拓いた数学』『円周率が歩んだ道』(以上、岩波書店)ほか。

関孝和全集 (全三巻)

上野 健爾 編 , 小川 束 編 , 小林 龍彦 編 , 佐藤 賢一 編

1990年代以降の新史料の発掘・再発見を受け、史料批判と数学的解釈・訳語の吟味を経て一新された関孝和像を提示する決定版。

■本全集の特色

  • 研究の進展を反映し,真に関孝和の著作と考えられる和算書を確定
  • 現存する写本の網羅的かつ綿密な校合により史料批判を加え,著作本来の姿を提示
  • 現代語訳は,現代数学の用語・記法を用い,平易かつ原義を損なわない新訳を提示
  • 年表は,関の事績,関・内山家の動向,門人の活動,西洋の関連事績等を記載
  • 用語辞典は,著作に現れる用語について用例を挙げつつ説明
  • 関孝和とその門弟の算学・暦学・度量衡資料ならびに関孝和の伝記に関わる資料を広範に収録