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2016.11.01

「山担 星野のひとりごと」 私の好きな山旅 第56回 秋田県 森吉山 秋田駒ヶ岳

秋田県 森吉山 1454.2m 秋田駒ヶ岳 1637.4m

今回は、2016年10月9日から11日に行った、紅葉が美しい、秋田県の森吉山と、秋田駒ヶ岳への2泊3日の山旅をご紹介します。

1日目は森吉山の山頂を目指します。
「花の百名山」で知れている森吉山は、山麓に広大なブナの森があり、まるで秘境のような山です。

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▲森吉山

東京を夜に高速バスで出発し、9時間30分程で鷹巣駅近くに下車しました。
1両だけのローカル線「秋田内陸縦貫鉄道」で、鷹巣駅から阿仁合駅へ向かいます。
阿仁合駅からは乗り合タクシーで、登山口へ向かうゴンドラ山麓駅を目指します。

ゴンドラ山麓駅を出発すると、山頂駅までは、20分程です。
出発前から、雨や風、ガスが増してきて、不安になってきます。
ゴンドラに乗ると、強い雨・風でゴンドラが揺れ、何度も止まってしまい大変でした。

山頂駅から森吉山山頂までは、徒歩で1時間30分です。
石森分岐点につくころには、雨、風がさらに強くなりました。
たまらずすぐそばの阿仁避難小屋に入ると、すでに登山客でいっぱいでした。
避難小屋で何とか昼食をとり、雨、風、ガスが少しおさまるのを待ってから、山頂へ出発しました。
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▲避難小屋前にて(山の日のマスコット、ヤーマンと一緒)

1時間ほどで山頂につきましたが、やはりガスと強風で5分もいられない状況です。
まわりの登山客もつぎつぎ下山していきました。
私もふたたびゴンドラに乗り、山麓駅に戻ることにしました。
山麓駅につくと、駅の近くにはテントが設置されており、
ありがたいことに地元のボランティアの人たちがなめこ汁や煮込み、ゆで栗などを無料でふるまっていました。
私もいただきましたが、冷えた体が温まり、元気がでました。

本日の宿泊先には、阿仁合駅より7つ目の比立内駅から徒歩10分で到着します。
宿泊するのは、”第14世マタギ”であり、”最後のマタギ”、松橋時幸さんが営んでいる「松橋旅館」です!

「マタギ」という言葉を聞いたことがある人もいるかと思いますが、具体的にご存知ですか?
「マタギ」とは、熊やカモシカ、小動物を狩猟し生業としている規模の大きな共同体で、特殊な狩猟儀礼を持つ、江戸時代よりもっと古い時代から続いている、専業的な狩人たちのことを言います。
阿仁地区は「マタギ」で有名な里なのです。

松橋旅館に入ると、入口から広間にはツキノワグマのはく製や毛皮がしいてあり、まさにクマの宿!

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泊まることが出来て本当に感激しました。

松崎旅館の近く、阿仁集落のまわりは、秋田こまちの田んぼに稲穂がたれとてもきれいで、日本の原風景を見たように感じました。

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▲阿仁集落 周辺

この付近には他にも打当温泉やマタギ資料館、ツキノワグマ牧場などなど・・・まだまだ見学したい所は沢山あったのですが、
再訪するときの楽しみにしようと思います。

その日は旅館でゆっくり休み、翌日に備えました。

2日目は、秋田駒ヶ岳の山頂を目指します。
十和田八幡平国立公園の南にある秋田駒ヶ岳は、秋田県一番の標高です。

比立内駅より秋田内陸縦貫鉄道で角館駅に向かい、角館駅からは新幹線で一つ目の田沢湖駅で下車します。
レンタカーでアルパこまくさ登山バス停へ行き、そこからはバスで8合目まで向かいます。

活火山ということで、少し硫黄のにおいのする山道をしばらく登ります。
片倉展望台に出ると、眼下の田沢湖や遠くの岩手山など、すばらしい展望が楽しめます。

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▲秋田駒ヶ岳 中腹より田沢湖を望む

展望台で景色を楽しみながら小休止したあと、今度は阿弥陀池につながる歩きやすい木道を進みます。
このあたりは夏になると高山植物が咲き誇っているそうです。(夏にも来てみたいものですね!)
ふと後ろを振り返ると、山腹からところどころ白いガスがでているのがわかります。

阿弥陀池が見えてくると、その先に避難小屋があります。
小屋内には火山の爆発に備えて沢山のヘルメットが設置してあり、充実した設備に安心しました。
避難小屋で昼食を食べ、小休止をとります。

小休止の後は、最高峰の男女岳(秋田駒ヶ岳)山頂までなだらかな登りを進みます。
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▲秋田駒ヶ岳山頂への登山道

30分も登ると頂上に到着しました。

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▲秋田駒ヶ岳 山頂にて

山頂からは、紅葉の始まりも相まって、周辺の見事な山並みが楽しめました。

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▲秋田駒ヶ岳周辺の紅葉

2日目の宿泊先は、前日に泊まった松橋旅館より紹介していただいた民宿 ヒュッテビルケです!
ビルケはドイツ語で「しらかば」とのこと。

この辺りは韓国映画「アイリス」のロケ地になったそうで、ヒュッテビルケには主演のイ・ビョンホンさんが休憩に来たとのことでした。
室内にはイ・ビョンホンさんの写真やサインなどが飾ってあり、韓国映画ファンのおかみさんが、エキサイティングなお話をしてくれました。

楽しみにしていた夕食は、きりたんぽ鍋やアケビのムニエル、山菜料理でテーブルがいっぱいです!
温泉も引いてあったので、4回も入ってしまいました。

翌日は、東京に帰る時間まで半日あったので、
レンタカーで田沢湖周辺や玉川温泉に行きましたが、残念ながら時間がなく入浴することは出来ませんでした。

玉川温泉はガンが治る奇跡の温泉として有名です。
北投石に含まれるラジウム等が体にいいらしく、あちらこちらで岩盤浴をしているお客さんもたくさんいました。

<コース>
・1日目(森吉山)
阿仁合駅【タクシー】⇒阿仁ゴンドラ山麓駅【阿仁ゴンドラ 20分】⇒山頂駅【徒歩 20分】⇒石森分岐⇒阿仁避難小屋⇒森吉山山頂
※石森分岐から森吉山山頂までは徒歩で1時間30分程度でした。

◎下山も同じルートでもどりました。

・2日目(秋田駒ヶ岳)
田沢湖駅【バス】⇒アルパコマクサ【バス】⇒駒ヶ岳八合目
⇒八合目小屋(登山口)⇒片倉展望台⇒阿弥陀池【徒歩30分】⇒男女岳(秋田駒ヶ岳 山頂)
※八合目小屋(登山口)から男女岳(秋田駒ヶ岳 山頂)までは、徒歩で1時間程度でした。

★オススメ関連本★
■山と渓谷社「アルペンガイド 東北の山」 3,000円+税

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■無明舎「フラワートレッキング 秋田駒ヶ岳」 1,200円+税

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■ヤマケイ文庫「第十四世マタギ」 910円+税

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■文春文庫「邂逅の森」 770円+税

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■山と渓谷社「マタギ奇談」 1,100円+税

 

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■枻出版「マタギ」 1,500円+税

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