書泉メルマガ Twitterアカウント 取材のお申込みv
  1. HOME
  2. コラム・メルマガ
  3. 書泉グランデ3階担当・小林利之の喜劇コラム 第15回 「正続・社長道中記」
一般書 コラム・メルマガ
2014.05.31

書泉グランデ3階担当・小林利之の喜劇コラム 第15回 「正続・社長道中記」

「正続・社長道中記」

昭和30年代に人気だった小説家の中に、源氏鶏太がいます。
サラリーマン小説をよく書いており、当時のモーレツ社員の間で、大変人気がありました。
そんな大人気だったサラリーマン小説のひとつ、「随行さん」が、今回ご紹介する映画「社長道中記」の原作です。

すでに、源氏氏の原作で作られた映画「三等重役」がヒットしたこともあったので、再び源氏氏の原作が映画化されたのだと思います。
今回の「社長道中記」も、シリーズの中でも上位に入る秀作だと思います。

小説のタイトルになっている「随行さん」とは、社長の旅先の身の回りの世話をする秘書、随行社員のことです。
缶詰めを販売する太陽食料社長(森繁久弥)は、業績の悪い大阪支社にハッパをかけに出張に出向きます。
この社長、“浮気の虫”で、バーのマダムなど外に多数の女性がいます。
社長夫人はこれを戒めようと、出張には堅物の社員を随行させるように営業部長(加東大介)に命じます。
こうして、出張に随行することとなった堅物社員(小林桂樹)と、浮気をしたくてたまらない社長の掛け合いが、
爆笑に次ぐ爆笑を生んでいきます。

電車の中で女性の隣に座りたい社長と阻止せんとする随行社員。
入れ替わり立ち替わりしたあげく、社長のとなりがおばあちゃん(飯田蝶子!)になってしまうシーンや、
夜にマダムと2人になりたい社長があの手この手で随行社員を遠ざけるシーンは、とくにおすすめです。

極めつけは出張前に医者に頼んで精力剤を用意した社長と、眠れないと困ると睡眠薬を用意した随行社員。
薬は同じ色の袋に入っているため、映画を見ている方も「これは入れ替わって飲むな」とわかってしまいますが、
ここで発揮されるのが森繁、小林両氏の演技力です。結果がわかっていても面白い演技で、映画館で見た時はワッと凄い笑いになりました。

ちなみに、浮気の相手となるマダムの役は新珠三千代と淡路恵子です。
この手の役は大概この2人が多く、仕草や色気の出し方など最強の2人です。
浮気はいつも邪魔が入ったりしてうまくいかないので、そのたびにマダムは社長におかんむりになります。
マダム役の二人とも、こういう時の体全体を使って社長に一撃くらわせる演技は逸品ものです。
このような演技ができる女優さんは、ほとんどいないでしょう。ぜひご覧になってみて下さい。

「社長洋行記」シリーズの中でも出演者が実にのびのび演じている感じで、
初めて社長シリーズをご覧になる方には最適の1本です。
まだ新幹線が開通していない昭和36年の作品、懐かしい特急「こだま号」の姿も見ることができます。
パソコンもケータイもない、どこかホッとする作品です。是非お楽しみください。


《コラムで紹介した商品》
東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン
No.25
『社長道中記』

1961年公開
発売:2014年3月11日

価格:1514円+税
発売:講談社

松林宗恵監督自身が選ぶ”社長”シリーズベスト作品。
森繁、小林、三木が演ずる宴会余興”缶詰ショー”は爆笑必至。
東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン
No.27
続・社長道中記

1961年公開
発売:2014年4月8日

価格:1,514円+税
発売:講談社

太陽食料の森繁社長たちは、缶詰の原料となる
浜名湖の養殖うなぎ確保に全力投球する。
地方ロケは名古屋から長良川、浜松。

※書泉グランデ3階(神保町)にて好評発売中。
バックナンバーも豊富に取り揃えております。
★おすすめの昭和喜劇作品をご案内いたします★

「喜劇を観てみたいけど、何から観たらいいかわからない・・・」
「あの俳優が出演しているおすすめ作品を教えて欲しい」など、
喜劇に関する“気になること”がございましたら、是非書泉グランデ3Fへお越し下さい。

喜劇映画に魅了されてから30数年、ハナ肇とクレージーキャッツを人生の師と仰ぐ
フロア担当・小林がご案内いたします! ご来店の際はお気軽にお声かけ下さい。