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2014.02.28

書泉グランデ3階担当・小林利之の喜劇コラム 第7回 「クレージー黄金作戦」

「クレージー黄金作戦」

今回は私の好きな喜劇映画ベスト10に入る作品「クレージー黄金作戦」の紹介です。
「クレージー黄金作戦」は、昭和42年のゴールデンウィークに満を持して公開された、
東宝創立35周年記念映画の1つ。
上映時間2時間39分の大作です。

当時の東宝お得意の海外ロケ映画で、日本~ハワイ~ラスベガスと渡ります。
物語はなまぐさ坊主の植木等、代議士のハナ肇、医者の谷啓の珍道中です。

この3人、日本にいる間は特に接点がありません。
冒頭では、日本から3人が出国するまでの経緯が交互に描かれていきます。
坊主の植木は無類のギャンブル好きでお寺も荒れ放題。
檀家の方々からも借金しまくりでついにはある会社の重役から無理やり会社に入れられてしまいます。
ここでひょんなことからアメリカに行くことに。そこでギャンブルのメッカ、ラスベガスを目標とします。

ハナは代議士で衛生処理施設建設に動きますが先輩の代議士から勉強のため渡米を言い渡されます。
しかし、これが先輩代議士の罠。渡米している間に不正の罪をかぶらされてしまいます。

谷はひき逃げされた外人を助けますが、これが百万ドルの遺産の相続人。
遺言として百万ドルを受け取るためアメリカへ向かいます。

このように、三者三様のアメリカ行きとなります。
日本でのシーンでは、当時の後楽園競輪場や水道橋近辺の様子など、懐かしい風景もみることができますよ。

そして、ハワイ行きの飛行機の中で、ついに3人は横並びの席で出会います。
ここから、面白い3人の珍道中に入ります。
ハワイのシーンでは、なんと、当時の東宝のドル箱「若大将」加山雄三がワンシーンだけ登場します。
クレージーとの絡みがないのは残念ですが、見所の一つです。
それぞれの目的の為に1度はバラバラになりますが、またくっついてを繰り返し、
砂漠をさまよい歩き、いよいよラスベガスへ。
ラスベガス大通りでのダンスシーンは、この映画の最大の見せ場です!
これは日本映画史に残る名場面でしょう。
ラスベガスに着いた喜びをクレージーらしく表現した坪島監督、後世に残る偉業です。
このダンスシーン、クレーンで上から撮影された部分は何と神大寺植物公園!
駐車場にアメ車を並べて撮られたものだそうです。谷啓が、あるトーク番組で暴露していました。

ダンスシーンの後は、谷啓、ハナ肇構成のホテルリヴィエラショー。
お得意のコント仕立てで長い本作の息抜きになります。
クレージーのメンバーが木琴を演奏している先で、
植木が焼き鳥を木琴の上で煙にまみれて焼いているのは大爆笑ものです。
(これも「お呼びでない」ギャグの1種ですね)
この後どういう結末になるかは観てのお楽しみ。

クレージーの他の4人のメンバーが端役なのがもったいなく感じるほどの大作です。
7人での珍道中もみたかった!というのが本音です。
この翌年、更に上映時間が長い「クレージーメキシコ大作戦」が封切られました。
この作品につきましてはまた今度。


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