書泉メルマガ Twitterアカウント 取材のお申込みv
  1. HOME
  2. コラム・メルマガ
  3. 書泉グランデ3階担当・小林利之の喜劇コラム 第3回 「クレージーの怪盗ジバコ」
一般書 コラム・メルマガ
2014.01.01

書泉グランデ3階担当・小林利之の喜劇コラム 第3回 「クレージーの怪盗ジバコ」

クレージーの怪盗ジバコ

私の好きな観光名所の1つに奈良の興福寺があります。

近くの猿ヶ京池を含めた一帯がお気に入りで、なぜなら、猿ヶ京池を訪れるたびに
「ここで植木等が、♪余裕がありゃこそを歌って踊った所だな」と思うためです。
ちょうど踊ってたのはここあたりかなと同じ位置にたつと嬉しさが込み上げます。

その歌って踊ってた映画が「怪盗ジバコ」。

今から約30年前、クレージー映画を観る手段は映画館のオールナイト上映かビデオしかなく、
ビデオは買えば1本12,600円(!)と高額の時代。
当時高校生であった身には、かんたんに買えるものでもありません。
そのビデオもほんの5本しか出ておらず、「ニッポン無責任時代」、「日本一のホラ吹き男」、
「日本一のゴマスリ男」、「クレージーだよ奇想天外」、そして本作のみでした。

家の近くに数件のレンタルビデオ屋があり、その中の1つが日本映画を多く扱っていて
クレージー映画も揃ってたので、そこで借りてみたのが初見です。

リアルでクレージーを体験していない身にとっては、植木等・谷啓を中心にした笑いが
とても心地よくて「ジバコ」も借りた時は4,5回繰り返し観た記憶があります。

北杜夫原作のユーモア小説が土台ですが、クレージー映画となれば原作通りとはいきません。
原作との違いに、当時北氏がこの映画をみて憤慨したという話もあります。

ジバコは世界をまたにかける大泥棒で変装の名人。
これがクレージー7人を使って次々に化けていきます。
とはいってもハナ、植木、谷の3人がほとんどですが…。
特に谷啓主演といってもいいくらい谷さんに化けるシーンが多いですね。

とにかく入れ替わり立ち替わりめまぐるしく入れ替わるのはこの映画の最大の見せ場です。
映画が佳境に入ったところで植木等が歌うのが前述した猿ヶ京のシーンです。

原作に忠実ではないですが、何も考えず、能天気にみれるクレージーならではの
「怪盗ジバコ」を是非お楽しみください

ちなみに・・・
「怪盗ジバコ」といえば映画・特撮ファンには有名な話ですが、
ウルトラセブンのアンヌ隊員役に予定されていたのが本作で谷啓の恋人役を演じた豊浦美子です。
本作に出演するためアンヌ隊員から外れることになったのです。


《コラムで紹介した商品》
東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン
No.14
『クレージーの怪盗ジバコ』

1967年公開
発売:10月8日

価格:1,580円(税込)
発売:講談社

g3131119_kb3_jibago.jpg
北杜夫のユーモア小説「怪盗ジバコ」の映画化。植木扮するジバコが”日本の誇り”を盗みに来日、ハナ肇ら刑事と対決する。
※書泉グランデ3階(神保町)にて好評発売中。
バックナンバーも豊富に取り揃えております。